カスタム

JA11のフラフラを解消するオススメパーツ。

リフトアップの弊害について考えたことはありますか?
JB23では結構重要視されている印象がありますが、JA11でもそれほどでもないように感じます。
その原因が、「対策の作業難易度」ではないかと最近思うようになりました。

JB23でリフトアップをすると直進安定性が低下し、ハンドリングが軽くなりすぎたり、ラテラルロッドとステアリングロッドに角度がつき、ジャダーの原因になると言われています。
これらを改善するためには遠心ブッシュの圧入や補正用ブラケットの取り付けが必要です。
しかしそれなりのコストが掛かり、取り付けにはそれなりの設備が必要です。

JA11にも補正用のキャスターウェッジというパーツが出ていますが、とても安価で交換もJB23に比べれば比較的簡単です。
なのでJA11では弊害がそれほど話題にならないのでしょう。

それでもJA11に乗っていてとても気になる事があります。それは「バンプステア」です。

バンプステアとは

バンプステアとは、轍や段差などのギャップを越える際にハンドルが左右どちらかに勝手に切れてしまう現象です。私の場合は左が多いかな?
原因はリフトアップでタイロッドに角度がつくことが原因と言われています。
タイロッドに角度がつくと常に突っ張った状態になり、少しのギャップでもハンドルが勝手に切れてしまうという訳です。

意外とバンプステアの対策をしている方が少なくて驚いているのですが、走行中にヒヤッとする場面が多々あります。
この症状を考慮した運転を行うなら問題ありませんが、知らない人(父親)が乗りたがる事が多いので対策をしてみる事にしました。

バンプステア対策

バンプステア対策で最も有効なのが「ピットマンアームの交換」です。オフセットさらたピットマンアームが売られているのでそれに交換すれば改善が期待できます。

ピットマンアームの交換方法を調べてみれば分かりますが、作業をする人が少ないのも納得出来ます。
ピットマンアーム取り外しの難易度が高すぎるのです!
兎に角外れないらしく、なんとか外れたという方が多い印象です。中には簡単に外れたなんて方もいます。

ピットマンアームの交換に伴い、構造変更の必要がある場合もあるようです。
構造変更には強度計算書が必要ですし、面倒です。何よりオークションで売られている安物には書類がなく、自ずとメーカー品を購入する事になります。
高価&面倒だから交換する人が少ないんでしょうね。

ピットマンアーム交換

ピットマンアームを購入したので早速交換してみましょう。

購入したのはキタガワのダウンピットマンアームです。
強度計算書がついているので構造変更が必要な場合でも安心です。

こちらがピットマンアームです。
タイロッドに角度がついているのが分かります。

これをダウンピットマンアームを使って下げる事で乗り心地の改善を行う訳です。

取り外し

早速取り外しに掛かりたいと思います。
ピットマンアームを交換するには特殊工具が2種類必要になります。

まずはピットマンアームプーラーです。
ギアプーラーでも代用が可能ですが、爪のかかりが不十分になる場合が多く、確実に取れるといは言えません。
折角なので専用のピットマンアームプーラーを購入しましょう。

JA11にはこちらのピットマンアームプーラーがジャストフィットです。
メーカーはエスコで、本体に「513244」と文字が打たれているので分かりやすいと思います。

もう一つはタイロッドエンドプーラーです。

こちらは汎用品が安く購入できるのでとにかく安いもので大丈夫だと思います。

では取り外しに掛かります。

まずはピットマンアームのナットを緩めます。
ここのナットは苦もなく緩めることが出来ましたが、意外とこのナットで苦戦する方もいるようです。
私はたまたま運が良かったのでしょう。

後はピットマンアームをパワステから取り外すのですが、タイロッドとどちらを先に外すか悩みます…
どちらが先でも特に問題はないと思うのでピットマンアームから外してみましょう。

まずはこのようにピットマンアームプーラーをセット。
※この時ナットは取り付けたままにしておきましょう。アームの脱落を防ぎ、怪我防止にもなります。
後は目一杯締め込むのみです!
ダメならラスペネなどの浸透性が高い潤滑剤を使ったりバーナーで炙ったりしましょう。
旧車いじりやバイクのレストアを頻繁に行っている方ならこの2点は必需品ですよね。

ですが締め込んでも締め込んでもなかなか取れません。
実は取り外すのに1ヶ月ほど掛かってしまいました。ディーラーでも試してもらい、定期的に炙り、ラスペネ攻撃…
今日もダメかと思い、今までにない適当さで思っ切り締め込むと「バキンッ」という音と共に取れました!

錆びたボルトでもそうですが、ゆっくり締め込むより一気に締め込むのがポイントですね。

次はタイロッドエンドの取り外しです。

写真を撮り忘れてしまいましたが、ピットマンアームに比べれば簡単に取り外しが可能です。
タイロッドエンドプーラーをセットし、思いっきり締め込むと大きな音と共に取り外し成功。
こちらはラスペネもトーチも不要でした。

取り付け

取り外したピットマンアームとキタガワのアームを比べてみましょう。

このようにかなりオフセットされているのでかなりの効果が期待できます。

ピットマンアームとパワステ側には共に刻印があります
その印を合わせて取り付けを行いましょう。
合わない場合もありますが、ズレても問題ありません
ちなみに私のJA11は印がズレていました。

後は逆の手順でタイロッドエンドプーラーとピットマンアームのナットを取り付ければ完成です。

インプレッション

取り敢えずで取り付けを行い試走してみましたが、ギャップを超えた際のバンプステアが劇的に改善しました。
ですが、「ハンドルセンターのズレ」がかなり気になるようになります。

ピットマンアームを交換することでタイロッドの長さに余裕が生まれ、かなりセンターがズレます。
簡易的にハンドルで調整を行いましたが、時期をみてタイロッド側でも調整が必要ですね。

まとめ

ピットマンアームの交換自体は簡単ですが、取り外しにかなり苦労します。
取り外しが終われば誰でも交換できるレベルの作業です。

時間を掛ければ絶対に取り外せると思うので、バンプステアが気になる方は是非試してみては如何でしょうか。

ABOUT ME
だいぼうず
関東在住の2児の父。 車とバイクをこよなく愛し、多趣味すぎる一面も… 主にバイクや車、家電製品にガジェットについて書いています。