フィルムカメラに手を出し始めてまだまだ日は浅いですが、色々なカメラを弄ってみたいと思っています。
以前Canonet QL17について書きました。
QL17は35mmフィルムを使用します。
24枚撮りなら24枚…
今はデジタルカメラで容量が許す限り何枚でも撮影できる時代です。
フィルムでも多く撮影できないか…
そこで登場するのが「ハーフカメラ」です。
最近のコンデジは数千円で購入ができ、スマートフォンにもカメラがついています。
ですが、昔カメラは高級品でした。お金持ちの道楽です。
高価だけど写真を撮りたい!沢山!そこで開発されたのがハーフカメラです。
本日はカメラの紹介ではありません。
「距離計」について書いてみたいと思います。
ハーフカメラ
ハーフカメラについて書いていたのに急に距離計になりました。
何故?と思う方もいると思いますが、実はハーフカメラとって距離計はあれば便利な物なんです。
記事の冒頭でQL17を紹介しましたが、QL17はレンジファインダー機で「二重像合致式」というピント合わせが採用されています。
現代のカメラは自動でピント合わせを行ってくれますが、昔のカメラはマニュアルでピント合わせを行っていました。
QL17の二重像合致式はファインダーを覗くと像がぶれており、それを合わせる事でピントが合うようになっています。
ハーフかめらはどうでしょうか。
大きさや形からレンジファインダー機かと思ってしまいますが、ピント合わせがありません。
「目測式」というピント合わせになります。
目測式はその名の通り被写体までの距離を目測で計り、レンズを調整…撮影となります。
目測式ではプリントをした際、ピントが合っていない!なんてことが多発します。
※慣れと工夫でどうにでもなると教えていただきました。
カメラ初心者…露出とかまだまだ勉強不足です。
そんな方に是非検討していただきたいのが「距離計」なんです。
距離計
距離計は被写体までの距離を計ってくれる物です。
ハーフカメラの多くで目測式が採用されており、なかなかうまく写真が撮れません。
距離計があれば距離が分かるようになるので、ボケる確立を格段に下げる事が可能です。
距離計紹介
現在新品で距離計を手に入れるのはなかなか難しいですが、中古なら沢山あります。
たまたま安く入手できたので紹介したいと思います。
これが距離計です。
メーカーは不明ですが、しっかりした作りです。
この距離計の単位はメートルです。フィートの物もあるので注意が必要です。
右のダイヤルを回して二重像を合わせます。書いてある数字の単位がメートルです。
こちらが前面です。
ホットシューに取り付けをするのですが、何故か丸型…
四角いタイプの変換アダプターを探しましたが皆無でした。
簡単に取り外せる部品を外してみました。
レンズにはやはり曇りがあり、内部は錆が発生していました。
構造は結構シンプルなので分解できるかな?
覗いてみた感想ですが、状態はお世辞にも良いとは言えません。安かったので仕方がないですね。
まずは分解をして掃除やレンズの曇り取りが必要です。
構造を良く理解していないので、程ほどに分解予定です。
試しにピッタリ2メートルで精度の確認をしてみました。
誤差はなく、二重像が合致するとダイヤルは2メートルを示します。
写真撮影時に距離計を使用できる場面は限られてきます。
一枚をゆっくりと撮影できる被写体と環境の場合にはかなり友好的なアイテムではないでしょうか。
まとめ
たまたま距離計を安く入手できましたが、本来はかなり高額商品です。
無名で状態も下…だから安かったんですね。
いつかはメーカー品をと考えていますが、今はこれで十分です。
ハーフカメラでなかなかピントが合った写真が撮影できない…
そんな悩みがある方は距離計を試してみてはいかがでしょうか。