RICOH R1s

ジャンクなR1sをゲット!簡単に修理できるかチャレンジしてみた。

フィルムカメラ収集も順調で、そろそろ本格的に撮影を始めようかと思っています。
期限切れフィルムを大量に仕入れているので、当分は楽しめそうです。
買えるうちに買いだめしておかないとです…

フィルムカメラはレトロな物をメインで集めていますが、コンパクトカメラも欲しくなってきました
古いカメラは重量感があり、所有感を満たしてくれるが携帯性はかなり悪いです。
常に持ち歩き出来るようなカメラを購入する事にしました。

コンパクトカメラ

現代のデジタルカメラはとてもコンパクトですよね。
ポケットサイズの物もあり、携帯性に優れています。
スマートフォンの登場で「写真はスマホで!」なんて方も増え、写真は身近な物になってきました。

フィルムカメラと言えば、携帯性とは無縁のように思われがちですが、実はコンパクトカメラと呼ばれるカテゴリーがあったんです。
フィルムカメラには、パトローネと呼ばれるフィルムが入った筒を入れる為、パトローネより薄く出来ないようになっています

どうせ買うなら良い物をと思ってしまうのは私だけではないはず…
一時期「高級コンパクトカメラ」が流行った時期があるらしく、それらを狙いたいと思っていました…
ですが、どれも高い!今の私には手が出ません。
京セラのContaxT2・T3やリコーのGR、FUJIFILMのNUTURAなどなど…今では名機と言われるカメラはどれも購入には踏み切れません。
そこで、高級機には劣るがコンパクトが売りで、尚且つ写りが良いと評判のカメラをジャンクで入手しました。

RICOH R1s

リコーのR1sは後の名機、GRシリーズの元だと言われています。
外観は非常に似ており、とてもコンパクトです。

GRと比べるとチープですが、かなり軽量でグリップも良く、撮影のし易さが持っただけで感じられます。
重さはなんと!145gで超軽量!※電池別

フィルムカメラでこの薄さは反則です。
今現在主流のデジタルカメラにも引けをとらない薄さになっています。

状態確認

実はこのR1s…ジャンク品で購入しました。
完動品を買うのは面白くないなと思い、敢えてジャンク品を手に入れました。
このカメラは簡単に修理が出来るらしく、直る可能性がありそうな「外装美品」の購入です。

上の画像を見ていただければ分かると思いますが、とても綺麗です。
現状で電源が入らず、モーター音のみ確認が出来ます。
この症状から何処を直すべきかは検討がつきました。

分解

早速R1sを分解してみましょう。

まずは電池を入れる場所のネジを3つ外します
赤丸の部分です。ネジの長さはしっかり覚えておきましょう。頭の大きさにも違いがあります。

次はフィルムカバーを空け、ネジを2つ取ります。
赤丸の部分です。右側のネジを取ると一緒に金具も取れるので、なくさないようにしましょう。

分解できましたー。
R1sはとても分解がし易いので、私のような修理初心者でも安心です。
※カメラ下部から開くように分解をしましょう。

ここで注意点です!
R1sのシャッター部には小さなスプリングが使われています。
分解をするとスプリングが飛んでいく可能性がある為、慎重に開く事をオススメします。

修理

では修理をしていきたいと思います。
モーター音はするけど電源が入らず、レンズが出てこない場合はギアかモーターの不具合が考えられます

赤線で囲った場所にレンズを出すギアとモーターがあります。
まずは手軽なギアの固着から疑ってみましょう。

カメラと言えど内部にゴミが入る可能性は十分にあり、ゴミの噛み込みや長年使用していない場合は固着が考えられます
まずは白いギア部分が手で動くか確認をしてください。
動けば手動でレンズを出す事が可能ですが、そう簡単に動く事はないと思います。

矢印で示した箇所に少量の「ベンジン」を流し込み、固着を改善してあげましょう。
根気良く白いギアを動かせば復活する場合がありますが、この固体はこれでは改善しませんでした。

最後に疑うのが「モーター」です。
モーターの固着も考えられるので、分解した状態で電源を入れてみましょう。
モーター軸が回転しなければ固着の可能性があり、少々強引ですが無理やり回してしまいましょう。

今回購入したR1sが不動だった原因は「モーターの固着」でした。
モーターの軸を根気良く回転させるとレンズが飛び出すようになり、使用できるようになりました。

モルト交換

モルトは年数が経っているのでネバネバになっている可能性が高いです。
私のも既に使用不可の状態でした。

フイルム室へのゴミ混入を防ぐ為に、マスキングテープで保護をしました。

定番の習字用下敷きで代用をしてみました。
簡単な形なので型紙は不要でした。

誤算

R1sは液晶に不具合が出やすいと言われています。
現に多くの中古品は液晶が写らないものばかりです。
今回購入した物も諦めていましたが…

液晶が生きてましたー
これは嬉しい誤算です♪

まとめ

人生で初めてカメラの修理を行いました。
一代目に相応しく、全てがうまくいったので嬉しく思います。
液晶が生きていたのはラッキーです。

R1sはコンパクトで軽量なので手軽に写真撮影が出来ます。
どのカメラをメインで使うかはまだ決めていませんが、使用頻度が一番になるのは間違いなくR1sでしょう。

ABOUT ME
だいぼうず
関東在住の2児の父。 車とバイクをこよなく愛し、多趣味すぎる一面も… 主にバイクや車、家電製品にガジェットについて書いています。