ビッグシングルの名車と言えば、ヤマハの「SR400/500」を思い浮かべる方が多いと思います。
クラシックな外見、未だに始動方式がキックオンリーとヤマハのただならぬ拘りを感じます。
ですが、中には「SRX600」をビッグシングルの名車として上げる方もいます。
ビッグシングルが何故魅力的なのか。SRX600とはどんなバイクなのか紹介します。
ビッグシングル
ビッグシングルとはピストンが1つだけの「1気筒エンジン」(※以降シングルエンジン)で、尚且つ大排気量エンジンの事を言います。
多気筒エンジンの方が静かで、繊細なエンジンなのに何故シングルエンジンに魅了される人が多いのでしょうか。
シングルエンジンの魅力
シングルエンジンの魅力と言えば、「振動とガサツさ」ではないでしょうか。
一見デメリットに感じてしまうかもしれませんが、これに魅力を感じる方が多数います。
かくいう私もそれに魅力を感じており、多気筒にはないバイクに乗っているという満足感、高揚感を与えてくれます。
とにかに乗っていて楽しいのがシングルエンジンです。
もちろん多気筒エンジンにも魅力的な点がありますが、どちらかを選ぶなら私は「シングルエンジン」を選びます。
SRX600
SRX600は1985年に初期型が発売されました。
「同じ考えを持った決して多くない人たちに向けた本物のバイクを」をテーマに開発され、これと言って特徴がある訳ではありませんが、今でも熱狂的なファンがいるバイクです。
今では定番になりつつある「ショートマフラー」がSRX600はノーマルで採用されていました。
細身で軽量コンパクト、時代を先取りしすぎたバイクだったのではないでしょうか。
愛車紹介
それでは購入したSRX600を紹介したいと思います。
年式は1985年の初期型です。
ホイールが中空の物に変更されており、ブレーキがシングルの対向4POTキャリパーになっています。
これはこれで悪くないのですが、ダブルディスクの方がSRXらしさがあって好みです。
それでは細かな箇所も見てみましょう。
ノーマルのセパハンからアップハンに変更されています。
これはノーマルに戻す予定です。配線やワイヤーの取り回しが雑で手直しが必要です。
フロントブレーキ周りです。
ボルトの錆、ローターのレコード化など交換が必要な物があります。
キャリパーも状態が良いとは言えませんが、現状ブレーキの効き具合に異常がないので当分このままで行く予定です。
リア周りです。
リアサスペンションが定番のオーリンズに変更されています。通称ヤマリンズと言われるXJRなどに純正採用されていたオーリンズです。
オーバーホール歴があるようですが、バンプラバーの劣化具合や錆の状況からオーバーホール後結構経っていると思われます。
マフラーはスーパートラップに変更されていますが、ハンガーに汎用のステーが使われているのでこのままではダメですね。
スーパートラップはあまり好みではないので、純正加工品に変更予定です。
こちらはオイルタンクです。
おまけでCRキャブを頂きましたが、干渉を避ける為の加工が済ませてあります。
純正キャブで不満が出てきたら今後CRに変更するかもしれません。
ホースがホームセンターなどで売られている物に変えられています。これは交換ですね。
コックは一見純正のように見えますが、ネットで購入できる社外コックになっています。
燃料ラインに純正以外を使用するのは不安が残るので純正に戻します。信頼性が高いのは何と言っても「純正」です。
ステップはバックステップに変更されています。
こちらもノーマルに戻します。
スイングアームは塗装の剥げが酷く、バイク全体の印象が悪くなってしまいます。
他にも錆や剥げが酷い部品があるので、再塗装が必要です。
まとめ
初のビッグシングル…少し乗ってみましたがトルクフルでとても乗りやすいバイクです。
細身の車体とタイヤからは想像できない乗りやすさと安定感です。
今までは改造ばかりしてきましたが、今後は極力ノーマルで維持していきたいと思っています。
十分走れる状態ではありますが、各部の詰めの甘さやメンテナンスの必要性がある箇所が多々あるので、今後長く乗るために細かなメンテを行いたいと思います。