先日入手したカブは88ccとの事ですが、詳細が分からないので分解する事にしました。
横型エンジンのカスタムはとても簡単なので誰でも行うことが出来ます。
簡単で誰でも手が出せるので間違って組まれていたり、部品が欠品している場合もありとても危険な個体があるのも事実です。
少々手間ではありますが、詳細不明なエンジンはクラッチ周りと腰上の分解をおすすめします。
本日は状態の確認を兼ねた「腰上の分解」を行います。
オイルポンプの交換を予定しているので腰上の分解は一石二鳥です。
腰上分解
腰上の分解は慣れた人ならあっという間に終わらせてしまいます。
簡単な作業ですが、確実な作業が求められるのでしっかり予備知識を身に付けましょう。
まずはシリンダーヘッド右側にあるカバーを外します。
ボルトは三本です。
そうすると左側のカムカバーも同時に取り外すことが出来ます。
次はジェネレーターカバーを外し、圧縮上死点を出す準備です。
フライホイールのTマークとクランクケースのマークが合った場所が上死点です。
カムスプロケットのOマークとヘッドのマークが合っているのが分かるでしょうか。
上死点が出ればあとはサクサク分解です。
カムスプロケットを留めている三本のボルトを取り外します。
シリンダーヘッドカバーを外す為に4つのナットを外しましょう。
シリンダーヘッドとシリンダーを固定しているボルトを取れば…
シリンダーヘッドが取り外せました。
クランクケースとシリンダーを留めているボルトを取り、シリンダー再度にあるローラー固定用のボルトを取れば腰上の分解は完了です。
後はピストンの状態やシリンダーの状態を確認して終了です。
まとめ
腰上の分解は本当に簡単です。
シリンダーとピストンの状態を確認してみましたが、シリンダーが再利用不可でした。
長期間放置後、油膜切れによる張り付きが起こってしまい再始動時にとどめをさしたのではと思われます。
余計な出費がかさみますね…