こんな悩みを解決します。
本記事の内容
・ホイールベアリングとは
・アンカーボルトとは?
・ホイールベアリング交換
ホイールベアリングの交換は難易度が高い作業だと思われていますが、その通りです。
ですが、取るのはとても簡単です。
特殊工具は不要で、ホームセンターで手に入るアンカーボルトで交換ができます。
ホイールベアリングの交換の難易度を上げているのは「ベアリングの圧入」です。
ホイールベアリングの役割を知っていれば難しいことはないのですが、圧入についてはまたの機会に触れることとします。
今回は、誰でも簡単にできるアンカーボルトでのベアリング交換を紹介いたします。
ホイールベアリングとは
まずはホイールベアリングとは何なのか知っておきましょう。
ホイールには必ず2個ついている
ホイールベアリングとは、1個のホイールに2個取り付けられています。
バイクに限った話ではなく、自転車にも付いている非常に重要な部品です。
ホイールがブレなくしっかり回るため
ホイールベアリングが重要な理由は、ホイールがスムーズに、なおかつブレなく回るために重要な役割を担っています。
ベアリングが損傷やサビなど本来の性能を発揮できない状態にある場合、異常発熱や事故の原因になる場合があります。
縁の下の力持ち!重要部品
ホイールベアリングは直径数センチの小さい部品ではありますが、非常に重要な部品です。
ホイールベアリングがバイクを支えていると言っても良いでしょう。
アンカーボルトとは?
ホイールベアリングの交換で良く聞くアンカーボルトとは…
いったいどんなボルトなのでしょうか。
建築用のボルト
アンカーボルトとは、建築用のボルトです。
ボルトのない場所にアンカーボルトを埋め込むことで、そこにボルトを生えさせる事が出来る素晴らしいボルトです。
土間コンに埋め込んで使う事が多いですね。
ベアリングプーラーとして使う人が多い
本来の使用用途では有りませんが、アンカーボルトをベアリングプーラーとして使用する方は非常に多いです。
原理はプーラーと一緒ですので、アンカーボルトを使ったからダメになった…なんて事はありません。
とにかくアンカーボルトは安い!
アンカーボルトはとにかく安いです。
そしてホームセンターで購入できるので、入手性にも優れています。
これは使わない手はありません。
ホイールベアリング交換
では早速アンカーボルトでホイールベアリングを取り外してみましょう。
今回はR&Pのハブで作業を行います。
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シール取り外し
フロントハブのシールから取り外してみましょう。
ハブ中央の黒いゴムの部品がシールです。
シールを外すとベアリングが見えます。
リアも同様に中央の黒いものがシールです。
ドライバーいつで取り外すことができます。
ここでベアリングまでの深さを測っておくとベアリング圧入の目安になります。
ベアリング取り外し
今回準備したアンカーボルトはこちら。
アンカーボルトには色々な種類があるので、購入しやすいものを購入しましょう。
注意したいのはアクスルシャフトと同径の物である事です。
太いアンカーボルトはなかなかないので、大型バイクのベアリング交換は素直にベアリングプーラーを購入しましょう。
R&Pのアクスルシャフトは12mmなので、12mmのアンカーボルトを準備しました。
アンカーボルトの使い方は簡単です。
ベアリングに差し込み…中央を叩くだけ!
そうすると先端が広がってベアリングにガシッと食い込みます。
アンカーが抜けないのを確認し、裏側から長いボルトでアンカーを叩くと…
この通り。
簡単にベアリングが外れました。
※裏から叩く際はアクスルシャフトを使用しないでください。
ハブには特に傷がつくことなく取り外せました。
片側外れればもう一方は簡単です。
長いボルトなどで叩いてください。
ディスタンスカラーも問題有りません。
ベアリングプーラー
ベアリングプーラーは専用工具なのでそれなりに値が張ります。
使用頻度を考えるとアンカーボルトで十分です。
ですが、使い勝手はプーラーには敵いません。
短時間で、少ない労力でベアリングの摘出が可能です。
私は良くバイクのレストアをしているので、エンジンにも使用できるベアリングプーラーを持っています。
アンカーボルトでも問題はないけど、プーラーは持っていて損はなしです。
まとめ:アンカーボルトでもベアリング摘出は問題なし!
アンカーボルトでも十分ベアリングの取り外しが可能なのが分かっていただけたでしょうか。
私は使用頻度が高いので、ベアリングプーラーを持っていますが、ちょっと挑戦してみようという方にはアンカーボルトは非常におすすめです。
ですが、確実に作業をするならやはり専用工具には敵いません。
自分の用途、考え方に合った方を購入されるのが良いでしょう。