R&Pは排気量を82ccにする予定です。
キットはキタコのボアアップキット。メーカー品の中では一番安価で信頼できるキットです。
※この記事ではバイクがもつ吸気性能を吸気量、バイクが吸う空気の量を吸入量と表記しています。
ボアアップするという事は吸気の量が増える事になります。
キャブをCB50で採用されていたPC18にする事でさらなる吸気量のアップが見込めます。
そこで問題になるのが多くなる吸気をどのようにまかなうかです。
今回はR&Pを例に紹介しますが、他のバイクにも当てはまる事なので良ければ参考にしてみてください。
純正エアクリーナーボックス
R&Pのレストアのコンセプトは純正スタイル+現代化です。
CB50のキャブレーター+純正エアクリーナーボックスは絶対条件です。
元々R&PはCB50のエンジンをデチューン(パワーダウン)させたエンジンが載せられています。
ですので吸気量、吸入量共に少なく、とても効率が悪いです。
吸入量アップ
CB50のキャブレーターで大型化を行い、排気量をアップさせて吸気量が増しても吸入量を増やしてあげないと本来の性能は得られません。
手っ取り早い吸入量の増加法は剥き出しタイプのエアクリーナーに交換する事です。
今回のコンセプトにはそぐわないだけでなく、雨天走行が出来なくなり天候に左右されやすいバイクになります。
そこでエアクリーナーボックスの加工で吸入効率の改善を行います。
エアクリーナーボックスの加工
純正のエアクリーナーボックスです。
鉄製で時代を感じますね。
今は樹脂製のエアクリーナーボックスが主流となっています。
ここにエアフィルターが入り、左側面の四角い穴から空気が入ってきます。
エアクリーナーを上から撮影した画像です。
四角い穴から外気を吸い、先ほどの四角い穴に空気が流れる仕組みになっています。
この吸入口はシート下にあり、効率が良くありません。
移設は現実的ではないので吸入口の増設を行います。
エアクリーナーボックスの吸気経路を経由しないでダイレクトに空気が吸えるようにします。
このようにエアクリーナーまで直に空気が入るようになります。
穴あけの仕上げには棒やすりの定番「ブライト」を使用しました。
国産でとても目の仕上がりが良いのですが、お値段は少々お高め…ですが目詰まりが一切なく切削性にも優れおすすめ出来る工具です。
これで吸入効率の改善は終了です。
純正エアクリーナーボックスを活用したい方は穴あけに挑戦してみましょう。
R&Pだけではなく、他車種でも同様の効果がありおすすめです。