※本日の記事はR&Pに特化したものです。その他の4miniには当てはまらない場合があります。予めご了承ください。
さて、本日はR&Pのマニホールドについて書きます。
R&Pはエンジンが左に(車体にまたがって左)に寄せてあります。
他の部品との兼ね合いで無理やりそういう設計になっています。
R&Pのマニホールドで悩む方も多いと思うので参考にしてください。
純正マニホールド
R&Pのマニホールド
こちらがR&Pの純正マニホールドです。
エンジン側からかなり右に振ってあるのが分かると思います。
R&Pはマニホールドを他車種に比べ大きく振ることでフレームとの干渉を避けています。
R&Pマニホールドのデメリット
純正のマニホールドだから色々計算されている…なんて事はありません。
マニホールドは短く、そしてストレートであればあるほど効率が良いと言われています。
これだけ振ってあれば吸入時の抵抗になり効率が良いとは言えません。
CB50のマニホールド
キャブにおまけでついてきたCB50のマニホールドです。
R&PとCB50のマニホールドを比較してみましょう。
CB50の物はR&Pの物に比べストレートに近い形状になっています。
この事からもCB50の物は効率が良いと言えます。
CB50マニホールドのデメリット
CB50のマニホールドはそのままではR&Pに使用できません。
正確には「マニホールドの取り付けは可能。キャブが干渉して取り付け不可」です。
フレームの加工が必須です。
こちらはデメリットとは言えませんが、シリンダーヘッドの加工が必要になります。
R&PとCB50はインテークポート径(吸気側)が異なり段差が出来てしまいます。
段差があると吸気効率が低下するので無加工のR&PのヘッドにCB50のマニホールドを取り付けるのは避けるべきです。
ポート加工を行えば使えますが、そちらの問題よりキャブ側の干渉対策が大掛かりになるので出来れば使用は避けるべきでしょう。
社外マニホールド
純正マニホールドの流用は無理そうなので社外品に頼ることになります。
社外マニホールドでポイントとなるのは「取り付け間距離」です。
シフトアップ製マニホールド
シフトアップのマニホールドは削りだしで高級感がありながらとても安価で購入が可能です。
こちらはエイプ50用ですが、CB50、R&P、エイプ、XRなどのホンダ縦型エンジンは設計が同じなので互換性があります。
先ほど述べたマニホールドの取り付け間距離は画像の通りエンジンとキャブの間です。
シフトアップのマニホールドは一見短そうに見えますが、これでも長くR&Pでの使用は避けるべきでしょう。
キタコ製マニホールド
キタコのマニホールドは現在販売されている物で一番短いマニホールドです。
これでもキャブがフレームに干渉しますが、特殊な工具は必要ない少加工で済むのでPC系の大口径キャブをR&Pに取り付けるならキタコ製がおすすめです。
私はキタコのマニホールド+CB50の純正キャブ仕様にすることにしました。
番外編
数年前までとあるショップがR&P専用のマニホールドを販売していました。
それはフレームの加工を必要とせず、R&P乗りなら喉から手が出るほど欲しい物でした。
現在は商品ラインナップから消えてしまっているので廃盤になったとおもわれます。
ごく稀にオークションに出品されますが、かなり高額になるのでフレーム加工に負い目を感じない方はキタコのマニホールドが良いでしょう。