SRX600のメンテナンスを進めていますが、製造から約30年経っている車両というだけあり、錆や塗装の剥がれが目立ちます。
全てばらしてフレームから塗装を行いたいのですが、予算も場所もないので必要最低限の塗装で車両の印象をガラッと変えてみることにしました。
まずはその第一弾、クランクケースカバーの塗装を行います。
クランクケースカバーの塗装と言えば、鏡面加工にする方が多くないですか?
鏡面は施工が面倒ですし、意地にも意外と労力が掛かるので却下。
試してみたい耐熱塗料があったのでマットブラックに塗装してみることにしました。
トップヒート
今回使用する塗料はこちらです。
AREAと言うバイク屋が耐油や耐ガソリン性を持たせた「バイク用の耐熱塗料」を販売しています。
名前はTop Heatと言います。
1本でお値段は3000円弱と耐熱塗料の中では高額ですが、オイルやガソリンが付着する可能性が高いバイクにはぴったりな塗料です。
今回はクランクケースカバーにのみ使用しますが、他の色でマフラーを塗装したり、エンジンを丸ごと塗装をしてしまう方もいます。
評判がすこぶる良いTop Heatを早速施工してみましょう。
塗装してみよう
まずはエンジンからカバーを取り外します。
特に難しい作業はなく、エンジン両サイドのカバー取り付けボルトを全て取り外しましょう。
塗りたくない場所をマスキングテープなどを貼り、シュッと吹き付け。
こんな感じに仕上がります。
このまま乾燥するのを待って…と言いたいところですが、耐熱塗料は熱を加えないと強固な塗膜になりません。
マフラーなら通常乾燥するだけで常に高温になるのでそのままでも大丈夫ですが、ケースカバーはヒートガンなどで熱を加える必要があります。
アマゾンで格安の物を購入してみました。
安くても問題なくヒートガンとしての役割を果たしてくれます。
合わせ面にガスケットが残っているのが分かるでしょうか。
取り付けを行う前に合わせ面をオイルストーンで綺麗にしておきます。
キックシャフト、デコンプシャフト部のオイルシールは交換推奨です。
ヒートガンで熱を加えるので変形している可能性があります。
ガスケットにオイルをたっぷり塗ってクランクケースにセット。
カバーを取り付け。
ボルトは対角線に規定トルクで締めれば完成です。
規定トルクは0.8~1.2kg/mです。
まとめ
塗装第一弾はクランクケースカバーをマットブラックに塗装しました。
鏡面にする方が多い中、マットブラックにすることで人とは違ったカスタムを行うことが出来ます。
今回使用したtop heatの使用感も良く、とても塗りやすかったです。
今後オイルやガソリンが垂れる可能性がありますが、安心して垂らすことができますね♪