こんな悩みを解決します。
本記事の内容
・レギュレーターとは
・VT250シリーズのレギュレーターは何故弱いのか
・VT250シリーズに有効なレギュレーター対策
・VTZ250のレギュレーター専用ハーネスを作る
「VT250シリーズのレギュレーターは弱い」
これがVTを知る方の認識だと思います。
その通りです。非常に弱いです。
弱いには理由がありますが、どうにでもなります。
ないなら作る。新しいのが使えるようにする。
これでVT250シリーズのレギュレーターの悩みは解決です。
※本記事の内容はYouTubeでも解説しています。
動画、文両方をお役に立てていただければ幸いです。
レギュレーターとは
まずはレギュレーターとは何なのか。
少しお勉強しておきましょうか。
レギュレーターの働きは?
簡単に説明すると、エンジンで発電した電気を整流して、制御して、余分なのを熱として捨ててくれてる賢い奴です。
とっても重要な役割を果たしてくれているんですよ。
バイクの不調を引き起こす
レギュレーターがダメになるとバイクの機嫌も悪くなります。
一番分かりやすいのはバッテリー上がりでしょうか。
セルが使えなくなる、充電してもすぐバッテリーが上がるなど、電気系統の異常が出てきます。
旧車はリフレッシュ必須
旧車の電気系統をリフレッシュしたいと考えると、レギュレーターが一番最初に思い浮かぶ方が多いはずです。
それだけ古いレギュレーターはダメになります。
ECUとは違い、配線加工すれば新しい物が取り付けできるので、廃盤になっていたとしても比較的容易にリフレッシュができます
VT250シリーズのレギュレーターは何故弱いのか
これまでに多くのバイクが世に出てきましたが、何故VT250シリーズはレギュレーターが弱いと言われているのでしょうか。
レギュレーター事態が弱い
VT250が世に出てから既に35年が経過しています。
現代のレギュレーターと機能は変わりませんが、性能に差があります。
特に放熱性の違いが顕著でしょう。
VT250シリーズに使用されているレギュレーターには放熱用のフィンがありません。
余剰電力を熱として放熱する役割があるのに、放熱に重要なフィンがない。
これはレギュレーター事態が弱いと断言しても良いと思います。
設置場所も悪い
VT250シリーズのレギュレーターは設置場所が特に悪くて有名な車両です。
冷やさなければならない部品が熱害をモロにうける場所に設置してあります。
これは設計不良と言われていますよね。
どう考えても壊れる
設置場所が悪い、熱害をウケる。
これだけでどう考えても壊れるだろ!となるわけです。
VT250シリーズに乗られている方で、レギュレーターが壊れてしまった方。
異常ではありません。そんなものです。
早く壊れてくれて良かったと考え、対策をしちゃいましょう。
この記事にたどり着いた方。良い機会です。今は大丈夫でもいつダメになるかは分かりません。
交換してみませんか?
VT250シリーズに有効なレギュレーター対策
VT250シリーズのレギュレーターが弱いのは分かった。
じゃあどうすれば良いんだ!
方法は3つです。
レギュレーターを移設
レギュレーターの設置場所を変更するのが一番効果が高いでしょう。
ハーネスの長さの都合上場所は制限されますが、既存の設置場所よりはマシです。
放熱性が高い物に変える
レギュレーターを放熱性が高い物に交換するのも有効です。
レギュレーターは放熱する部品です。
フィン付きにし、放熱を助けてあげると破損するリスクは低くなります。
最強は場所変えてフィン付きに変える
上記2つのどちらかを行っても壊れる可能性は十分あります。
フィンがないレギュレーターは放熱性能が低く、フィン付きに変えても設置場所が悪ければ性能が発揮できません。
ならどうするか。
フィン付きに変えて移動する。これが正解です。
VTZ250のレギュレーター専用ハーネスを作る
※今回はVTZ250で対策を行っています。
他のVT250もほぼ同じですので、配線図をみながら参考にどうぞ。
では早速専用ハーネスを作ってみましょう。
必要材料
必要な材料です。
今回は信頼性を取ったので、純正の汎用レギュレーターを採用しました。
中華製でも十分かと思いましたが、これから長く乗りたいなら純正品を買うのはありだと思います。
他はハーネスが3色、カプラーと端子です。
これがあれば純正のメインハーネスを加工することなく、移設ができます。
戻したいと思ば純正のレギュレーターに戻すことも可能ですよ。
作成
カプラー3種です。
まずは3極のカプラーを使用します。
黄色の線を約20cmにカットし、3本準備します。
端子にも種類がありますので、注意してください。
かしめて…
はめ込みます。
熱収縮チューブでまとめてあげると良いでしょう。
次は3極の逆側です。
こちらは5極のカプラーを使用します。
※使用する端子を間違えないように。
かしめて…
はめ込みます。
黄色は5極カプラーの小さい方(3個並んでいる方)のどこに差し込んでも問題ありません。
次は緑と赤の線を使用します。
こちらも黄色と同様に20cm位にカット。
片側に2本を1つの端子にかしめます。
まだカプラーに差し込まないでくださいね!
※こちらは5極カプラーの大きい方(2個並んでいる方)に差し込みます。使用する端子に注意してください。
反対側に端子をかしめます。
こちらは1本に1個の端子を使用します。
2本を1個の端子にかしめた方を5極のカプラーに差し込みます。
※画像を参考にして差し込んでください。
必要に応じてYouTubeも参考にしてください。
反対側を4極のカプラーに差し込みます。
こちらも同様に画像を参考にしてください。
※同色なら差し込む位置はどちらでも大丈夫です。
完成です。
YouTubeではテスターを当てて問題なく使用できているシーンも撮影しています。
よければご覧ください。
まとめ:必須課題!専用ハーネスで賢く移設
VTZ250の専用変換ハーネスの作成方法を紹介いたします。
思っていたより簡単だったと思います。
材料があればどなたでも作成できるレベルではないでしょうか。
他のVT250シリーズに少加工で転用可能だと思います。
ぜひ試してみてください。
YouTubeの紹介
当ブログはYouTubeで動画配信も行っています。
主にバイク、車を扱う内容になっているので、是非一度見ていただければ幸いです。
面白かったらチャンネル登録お願いいたします。