不動車レストアの定番「キャブレータのオーバーホール」を行います。
前回までに腰上のオーバーホールを済ませ、後はキャブのオーバーホールのみです。
まだ細々としたメンテナンスはありますが、大きな作業はこれが最後でしょう。
本日も楽しく作業開始です。
キャブのオーバーホール
キャブレータとは
現行のバイクはほぼインジェクションが採用されており、オーバーホールの必要性が少なくなってきました。
古いバイクには「キャブレータ」という燃料供給装置が取り付けられており、長期不動車の場合はだいたいキャブを掃除してあげれば再始動します。
今は何でも電子制御の時代ですので、キャブは時代遅れな部品になりつつありますが…
バイクの乗りの多く…特に旧車好きにはキャブレータはとても愛されています。
純正部品が出なくなっている物もありますが、アフターマーケット製の物が充実しており、部品調達に困ることはありません。
キースター
レストア好きには知られているキースターという会社をご存知でしょうか?
https://keyster.jp/
岸田精密工業株式会社が正式名称です。
主に絶版車のキャブレーターオーバーホールキットを販売しており、安価でオーバーホールに必要な部品を揃える事が出来ます。
セット内容は嬉しいことに「キャブのセッティング」が可能になっており、ジェット類が純正のプラスマイナス2番手位まで付いてきます。
※あくまで例ですが、純正が#80だった場合#70,#75,#80,#85,#90のようなセット。
純正部品と同程度の精度は出ているので、少しでも安く済ませたい方は一度ラインナップの中から探してみては如何でしょうか。
分解・洗浄・組付け
まずはサクッと分解。
取り敢えず外せる物は全て外します。
予想以上に綺麗で拍子抜けです。
クリーナーはエーゼットの物を使用しています。
全体的に満遍なくクリーナーを吹き付けます。
本日の主役、キースターのキャブレータオーバーホールキットです。
私のKSRはB4型なのでFK-5024Nを選択。年式によって物が変わる場合があるようです。
中身の写真を撮り忘れるという痛恨のミス…
https://keyster.jp/?pid=133629176
内容物はこちらを見てね♪
取り外した物と同じものを取り付けるだけなので細かな説明は不要でしょう。
全て組付け…
完成です。
エアクリーナーボックスの遮蔽板を撤去しているので、ノーマルから若干セッティングを変更しています。
これを
こんな感じにしています。定番チューニングですね。
メインジェットは#85、スローは変更なしでジェットニードルを一段濃い方に振ってあります。
内容物からも分かるように、セッティングの幅が広がるキットなので今後煮詰めていきたいと思います。
後はインシュレーターとニップルを新品にして車両に戻せば完成です。
※インシュレーターのニップルは別売りなので購入の際はご注意を。
まとめ
長期放置車両を予想していたので、キャブレータ内は悲惨な状態を予想していました。
ですが想像以上に綺麗でオーバーホールはほぼ部品の交換のみで終了。
パイロットジェットに詰まりがあったのでこれが原因で始動不能になり、売却または放置が濃厚でしょう。
KSRのレストア&メンテナンスも大詰め。あと少しで始動です。