「カワサキの電装系は弱い」なんて聞いたことがある方は多いはずです。
現行のバイクは技術の進歩で弱いと聞く事はなくなりましたが、1980年代頃から始まったバイクブームの時代に製造された車種はおかしな仕様になっていたのも事実です。
特にカワサキのバイクは電装系が弱いと言われてきました。
KSR-Ⅱも電装系が弱いと言われているバイクの一つです。
特に充電系…レギュレーターが今では考えられない仕様になっています。
すぐにバッテリーが上がってしまい、メーカーはひっそりと対策品を出していたのは有名な話です。
今ではこの症状も知られており、対策を行う方がほとんどです。
私が購入したKSRは対策がされていなかったので、純正の対策キットを取り付けてみる事にしました。
対策レギュレーターキット
バイクにはレギュレーターという部品が必ずついていますが、KSRの物はかなり貧弱です。
古いバイクはレギュレーターのパンクが定番ですが、定番以前に仕様に見合わない部品が取り付けられています。
メーカーが「対策レギュレーターキット」なんて名前で部品を出しているので、メーカーは不具合を把握しているはずですが…
リコールにはならなかったようです。
購入したキットがこちら。
ハーネスやレギュレーター、ネジに至るまでセットになっており、ポン付けが可能なキットです。
中身はこちら。
すべて開封するとこれで全てです。
説明書もあり誰でも取り付けが可能になっています。
取り付け
取り付けを行います。
まずはタンクを取り外し、オイルタンクが取り外せる状態にします。
タンクを取り外すと赤丸の部品が見えてきます。
こいつがレギュレーターです。これを対策品に交換します。
取り外しました。
まずは付属のハーネスをフレームに沿って這わせます。
エンジンから出ているハーネスがメインハーネスと黒いカプラーで接続されています。
そこに付属のハーネスを割り込ませます。
※黒いカプラーになっているので分かりやすいと思います。
ホーンの取付ボルトを緩め…
レギュレーターをカプラーに接続し、ホーンと共締めにします。
付属ハーネスのアーズと元々レギュレーター取り付け部に接続されていたアースを共締めします。
※古いレギュレーターに接続されていた端子は不要になるので絶縁処理をしておきましょう。
タンクを元に戻せば完成です。
まとめ
対策レギュレーターキットは約6000円なので少々割高ですが、バッテリーの寿命を延ばし、バイクの不具合を未然に防ぐことが出来ます。
B4までのKSRには対策は不要との意見もありますが、保険の意味で交換しておいて損はないと思います。