こんな悩みを解決します。
本記事の内容
・直圧式のサンドブラストは自作可能?
・直圧式メディアタンクの作り方
・サンドブラスト用ガンを自作する
・サンドブラスト用キャビネットを自作してみる
・サンドブラストに使えるコンプレッサー
直圧式のサンドブラストは自作可能?
家で満足のいくサンドブラストを行うには直圧式を選ぶのが理想です。
既製品はありますが、直圧式のサンドブラストを自作することはできるのでしょうか。
直圧式のサンドブラストは自作可能
直圧式のサンドブラストを自作することは可能です。
正確には直圧式のメディアタンクを作成する事になります。
既製品は大型、又は高額で手が出しにくい
数年前までは吸い上げ式が主流でしたが、現在は家庭でも使用できる直圧式が多くなってきています。
それでも既製品の数は少なく、あっても大型、又は高額でなかなか手が出せません。
ホームセンターで売られているもので簡単に作れる
直圧式と言われると難しく聞こえるかもしれませんが、ホームセンターで売られている物で作ることができます。
サンドブラスト用のキャビネットもホームセンターで売られている物で作成が可能です。
キャビネットの自作に興味がある方は【準備中】で詳しく解説しています。
直圧式メディアタンクの作り方
とても簡単な構造をしている直圧式のサンドブラスト。
早速作ってみましょう。
素材選び
一番手軽なのが塩ビ管です。
エア圧にも十分耐えられる物ですので、好みの大きさで作りましょう。
今回は消火器を安く入手することが出来たので消火器で作ってみる事にしました。
塩ビ管メディアタンク
多くの方が塩ビ管で直圧式のサンドブラストを作成しています。
理由は入手性が良く、安価だからです。
エア圧も問題なく、加工性が良いので多くの方が選ぶようです。
エア配管用の接手などがパテで接続できないので、タップが必要です。
予算は1万円弱みておけば大丈夫です。
消化器改メディアタンク
今回私は消火器で直圧式のサンドブラストを作成します。
消火器は元々圧力が掛かっている容器なので圧力は問題なし。
塩ビ管と違い金属なので金属パテで全てのパーツを取り付ける事が出来ます。
実は消火器を選んだ方が特殊工具が不要なので安く仕上げる事が可能です。
消火器はネットで500円程で入手可能で、金属パテは1000円程。
コスパは断然消火器です。
![メディアを入れるタンクは消火器を改造して使用](https://bouzu-diary.com/wp-content/uploads/2019/08/IMG_20190721_115029-640x360.jpg)
今回用意した消火器です。
家庭用の消化器でも十分な大きさです。
![消火器の中にはガスが充填されたボンベが残っている](https://bouzu-diary.com/wp-content/uploads/2019/08/IMG_20190721_115053.jpg)
消火器の中にはガスが充填されたボンベが残っています。
このままでは危険なので消火器にセットし、レバーを握ってガスを放出します。
勢いよくガスが噴出するので周りに人がいないか確認してから行ってください。
![内部のアルミパイプはパイプカッターでカット](https://bouzu-diary.com/wp-content/uploads/2019/08/IMG_20190721_142941.jpg)
中のアルミパイプはパイプカッターで少しカットします。
![ホースが取りりつけられていたネジ穴は拡張](https://bouzu-diary.com/wp-content/uploads/2019/08/IMG_20190721_134301-640x360.jpg)
ホースが取り付けられていたネジ穴を拡張します。
ここは二度とばらす事はないので最終的に金属パテで固定します。
![パイプに穴を空け、タンク内にメディアが残るのを抑制](https://bouzu-diary.com/wp-content/uploads/2019/08/IMG_20190721_143123-640x360.jpg)
穴を空けてエア経路を増やし、内部のメディア残りを軽減させます。
![穴はこれだけ開ければ十分です](https://bouzu-diary.com/wp-content/uploads/2019/08/IMG_20190721_144009-640x360.jpg)
穴はこれだけ開ければ十分です。
![消火器の底に穴を空け、バリ取りと塗装を剥がします](https://bouzu-diary.com/wp-content/uploads/2019/08/IMG_20190727_092756-640x360.jpg)
![横にも穴を空け、バリ取りと塗装を剥がします](https://bouzu-diary.com/wp-content/uploads/2019/08/IMG_20190727_092750-640x360.jpg)
消火器本体の横と底に穴を空け、バリ取りと溶接の為の塗装はがしを行います。
※私は溶接機を持っているので溶接していますが、金属パテで十分です。溶接ではエア漏れする確率が高く(溶接がヘタなだけです)、最後は金属パテで仕上げています。
横の穴はメディアを入れる穴なので高めにするのがおすすめです。
蓋を外してメディアを入れる場合は横の穴は不要です。
![準備したホースや配管を接続](https://bouzu-diary.com/wp-content/uploads/2019/08/IMG_20190727_150502-640x360.jpg)
配管を溶接し、準備した配管類を接続していきます。
![全て接続すれば完成です](https://bouzu-diary.com/wp-content/uploads/2019/08/IMG_20190803_152039-640x360.jpg)
全て接続すれば完成。とても単縦な構造なので画像を参考に作成してみてください。
![直圧式サンドブラスののメカニズム](https://bouzu-diary.com/wp-content/uploads/2019/08/sand-640x360.jpg)
簡単に図を描いてみました。エアが入る場所とメディアが出る場所にレバーは必須です。
直圧式の構造はとても簡単なので、メディアに直接圧力が掛けられれば配管の取り回しに決まりはありません。
サンドブラスト用ガンを自作する
キャビネットを自作しても問題になるのが、直圧式専用のガンです。
専門サイトで購入するか、自作するしかありません。
ガンは全ての部品が消耗品なので、部品単位で入手可能になるので自作に挑戦してみました。
専門店より安価にガンを作ることができます。自作に挑戦してみたい方はサンドブラスト用ガンを自作?直圧式のガンは自作するのがおすすめ。をご覧ください。
サンドブラスト用キャビネットを自作してみる
趣味の範囲で使用するならキャビネットも自作で十分です。
本格的なレストアなどをするなら専用品を購入した方が使い勝手は良いでしょう。
ホームセンターで売られているもので実際にキャビネットを作ってみました。ホームセンターで全て揃う!?サンドブラストのキャビネットは自作品で十分。で詳しく解説しています。
サンドブラストに使えるコンプレッサー
直圧式のサンドブラストなら家庭用(100V)のコンプレッサーでも問題なく使用できます。
めちゃくちゃ静か!DutyJapanのオイルレスコンプレッサーはコスパ高いです!こちらのコンプレッサーで私はサンドブラストを行っています。
まとめ:直圧式サンドブラストは自作を。既製品は不要。
直圧式のサンドブラストは自作をするのが望ましいです。
既製品は家庭用をうたっている物でもとにかくでかいです。
塩ビ管なら好きなサイズで作成が可能ですし、消火器でもそれほど大きくなりません。
お金を掛けず、ストレスなくサンドブラストを行うなら直圧式のサンドブラストを自作することをおすすめ致します。